「ご利益あり!福運を招く、年末年始のしきたり」

今年も残りわずかになりました。一年の労をねぎらい、気持ち穏やかに迎えたい新しい年。福を呼び込む、年末年始の風習やしきたりについてご紹介します。

 

江戸時代にもあった⁉︎ 初日の出クルーズ!

 

船上で一年の始まりを迎えるのって素敵ですよね。実は江戸時代にも、初日の出クルーズがあったそう。

年神様は初日の出と共に現れ豊作や幸運をもたらすと考えられていたため、元旦の明け方になると、海上から昇る朝日を眺めることができる場所に人々が集まったと言います。江戸の町は船で発展した、水運の都。屋形船に乗り込み、初日の出を拝するのも人気だったんですね。

現代の初日の出クルーズは浅草や日の出桟橋から出港し、東京湾で新年の幕開けを迎えるコースが人気。厳かな気持ちに包まれながら、1年の願いを込めてみませんか。

 

大晦日に年越し蕎麦を食べるのはなぜ?

 

 

 

大晦日といえば、年越し蕎麦。江戸時代にはじまった風習だと言われています。

細く長く伸びる蕎麦は長寿延命の願いが込められ、蕎麦は切れやすいことから「1年の苦労や厄を断ち切る」意味があるそう。年越し蕎麦は「運そば」「福そば」とも呼ばれ、昔から縁起担ぎの食べ物として親しまれてきたんですね。

開運招福を願う年越し蕎麦には、「やってはいけないNG」があります。除夜の鐘を聴きながら食べるという人がいるかもしれませんが、厄を持ち越す年またぎはNG。大晦日のうちに食べましょう。また年越しそばを残すと、新しい年はお金に苦労するとも⁉︎

 

福を呼び込む、七福神めぐり

江戸時代に大人気だった「七福神参り」。七福神とは、恵比寿天”“大黒天”“毘沙門天”“弁財天”“福禄寿”“寿老人”“布袋尊の七神。それぞれの神様が祭られている神社を巡ってお参りすると、7つの福が授かると言われています。

東京だけでも浅草、小石川、新宿、日本橋、谷中など30を超える七福神巡りのコースがあるのをご存じでしょうか。全国各地、七福神巡りに指定されている神社やお寺は4千ヶ所以上あると言います。

七福神巡りはお正月の松の内に行うと、より大きな福がもたらされるそう。年の初めはご利益を願って、ご近所の七福神コースを巡ってみましょう。